物件の管理

不動産投資において焦点になりやすいのは、物件を見つけたり、資金を調達して購入したり、物件を売ったり、貸したりと、直接的に売買や収益に関わるポイントです。そのタイミングうかがい、判断を下すことに難しさがあるのは事実ですが、物件を維持、管理し、その価値を自ら高めて行くことの重要性は見失われがちです。立地条件や、物件の概要が不動産にとって重大な価値の指標となることはいうまでもなく重要なことですが、それらは持ち主であるオーナーが自ら能動的に左右出来ることではありません。ある不動産投資家は、転売をくりかえすような投資でないのなら、長期的なプロセスで物件を管理することが不動産投資の本質であると語っています。いかに入居者や収支を管理するか。それができなければ、単に物件の価値を下げるだけでなく、目の肥えた投資家や、不動産の専門家から、それらの不備を理由にさらに安価で売却をせまられる可能性があるといいます。彼らの多くは物件管理次第で価値を再生して高めることが出来ることを知っているのです。不動産業とは、不動産を安く買い、高く転売することで利益を生むことです。

不動産投資を専門とする人でなければ、たとえば会社員が投資を行う場合や複数の物件を投資の対象とする場合、日常的に物件を管理することは物理的に不可能なので、専門である管理会社に委託するのがふつうです。管理会社は、そのメンテナンスとともに、価値を維持し、入居者からの賃料を確保しながらなるべく空室の状態をつくらないようにします。賃貸管理の委託にかかる手数料は賃料の5%くらいが相場だといわれます。